ざきログ

Zakki Log - つらつらと、気になることを綴ってみます -

北欧を感じる函館の風景

大きな港町というものは他の地域とは異なり独特の香りを感じるものだ。古くから海外の文化をいち早く接することができたせいか、洋風の雰囲気が自然に漂っていることが大きな理由かもしれない。

函館もこの例にもれずヨーロッパを感じる風景が多い。いや、ヨーロッパというよりは北欧と言った方がいいのかもしれない。こんな北の街の函館で北欧を感じる景色を紹介してみたい。

 

 

函館駅前広場

まずは函館駅前にある親子をテーマにした赤いモニュメント。工業デザイナーの林昌平氏の作品である。「ふれあい」をテーマにした公募の中から選ばれたものだ。

このモニュメントには特に名前はないようだが、デンマークとかにありそうな形と色をしている。

 

JR函館駅前にある赤いモニュメント

赤いモニュメント

 

金森赤レンガ倉庫周辺

七財橋から見える金森赤レンガ倉庫

函館駅から赤レンガ倉庫群へ向かうと、最初に目にするのがツタの絡まる金森赤レンガ倉庫だ。ちょうど七財橋(しちざいばし)の辺りである。

秋には色とりどりになり、とてもきれいだ。

 

函館市の七財橋から見えるツタの絡まる金森赤レンガ倉庫

ツタの絡まる倉庫

 

ツタの絡まる金森赤レンガ倉庫の奥へ進むとこのような風景になる。ベンチがあるので休憩するにもいい場所だ。

柵の前は撮影スポットになっている。

 

金森赤レンガ倉庫群の奥から眺めた七財橋

七財橋を眺める

 

赤レンガ倉庫群

赤煉瓦の倉庫が並ぶ道はショッピングエリアである。しかし、建物のエクステリアはシンプルで、街の雰囲気を壊さないように配慮されている。街歩きが楽しい場所だ。

 

金森赤レンガ倉庫沿いに植えられた紅葉で葉が黄色いになった木

赤レンガ倉庫

 

スターバックスコーヒー函館ベイサイド店

赤レンガ倉庫群の並びにスターバックスがある。古い倉庫を利用したのであろうか、ノルウェーのベルゲンにありそうな建物だ。店内は落ち着いた色合いの造りになっている。

2階にはテラス席があり、海を見ながらコーヒーを楽しめる。また、海沿いにはベンチもあるので、テイクアウトをして潮風を受けながら飲むコーヒーもいい。

 

金森赤レンガ倉庫が並ぶ一角にある古い倉庫風のスターバックスコーヒー函館ベイサイド店

スターバックスコーヒー函館ベイサイド店

 

黄色い消火栓

赤レンガ倉庫群のアクセントとなるのが黄色い消火栓だろう。

度々火災に悩まされた函館が昭和9年の函館大火をきっかけに防災都市を目指した。その一環として消火栓を設置する際に参考にしたのがアメリカだった。アメリカでは黄色い消火栓が多かったので、函館もそれに倣ったということだ。

これが函館の消火栓が黄色い理由である。

 

函館市の金森赤レンガ倉庫のエリアにある黄色い消火栓

黄色い消火栓

 

【参考サイト】

www.hakobura.jp

 

八幡坂

函館の写真と言えば函館山展望台からの夜景と八幡坂から撮られたものが多いのではないだろうか。

八幡坂の坂の上からは海と山を眺めることができ、いい風景であることは間違いない。ただし、ここから写真を撮るのは結構大変だ。撮影する人が多いからである。

 

八幡坂の坂上から眺めた海

八幡坂から海を眺める

  

八幡坂は坂の上からの風景ばかりが有名だが、坂に並んでいる建築物にも注目したい。こんなところにも北欧っぽさを感じる。

 

函館市の八幡坂に並ぶ欧風の民家

八幡坂の家

 

元町公園

元町公園内にあるのが旧北海道庁函館支庁庁舎。現在は「元町公園パンフレットブース」として函館観光のパンフレットが用意されている。ただし、観光案内所ではないのでスタッフはいない。

古代ギリシャの建築を彷彿させるコリント式の柱が素晴らしい。

 

函館市の元町公園にある旧北海道庁函館支庁庁舎だった洋風の建物

旧北海道庁函館支庁庁舎

 

元町公園内の街灯もおしゃれである。夜も比較的明るいので、元町公園からの夜景もおすすめだ。

 

函館市の元町公園の洋風の街灯

元町公園の街灯

 

カトリック元町教会

元町公園から八幡坂の方向へずっと歩いて行くとカトリック元町教会がある。初めての場所なのになぜか既視感を覚えたが、タリンの旧市街にあるような風景であることに気付いた。

完全にエストニアのタリンである。

 

函館市にある赤い屋根のカトリック元町教会

カトリック元町教会

 

カトリック元町教会から少し歩くと真宗大谷派東本願寺の函館別院がある。屋根が美しい大きなお寺だ。

 

真宗大谷派東本願寺の函館別院とカトリック元町教会

お寺と教会

 

函館別院からはこんな構図の写真を撮れる。これも函館ならではなのかもしれない。

 

【犬山市】桃の形をした絵馬が楽しい桃太郎神社

愛知県に桃太郎の人形のある神社がある。その名も桃太郎神社だ。犬山市にある楽しい神社、桃太郎神社を紹介したい。

 

 

桃太郎伝説

有名な昔話の「桃太郎」だが、物語の由来には諸説ある。岡山県倉敷市にある桃太郎からくり博物館では主な桃太郎伝説の場所として

  • 岡山市
  • 高松市
  • 犬山市

を挙げている。

それぞれの場所には桃太郎に由来する神社がある。岡山市は吉備津神社、高松市は桃太郎神社、そして犬山市も桃太郎神社だ。

 

倉敷市にある桃太郎のからくり博物館に掲示されている「主な桃太郎の伝説地」。岡山の吉備津神社、高松の桃太郎神社と共に犬山の桃太郎神社が桃太郎の伝説地とされている。

主な桃太郎の伝説地

 

また、3つの主な伝説地以外にも、桃太郎の物語の由来の地と言われている所もある。いずれにしても犬山市の桃太郎神社は桃太郎伝説の筆頭候補の1つであると言える。

 

【桃太郎からくり博物館の記事】

www.apriori-eye.com

 

ビジュアル的に楽しい桃太郎神社

面白い桃太郎像

犬山遊園駅から歩いて桃太郎神社に到着すると、桃太郎の物語に関係する様々な人形が出迎えてくれる。一気に疲れを忘れさせてくれる楽しい光景だ。

すでに桃太郎に屈した赤鬼が「桃太郎神社」と書かれたのぼりを手に持ち鎮座している。

 

犬山市にある桃太郎神社の入口に鎮座する赤鬼

鎮座する鬼

 

犬や猿、雉といった桃太郎の家来の人形もある。雉は凛々しい顔をしている。

 

犬山市にある桃太郎神社の入口近くにある人間のようにデフォルメされた雉の人形

凛々しい雉

 

大きな桃を持った桃太郎のおばあさんもおり、その周りで鶏が放し飼いにされている。

 

犬山市にある桃太郎神社にある桃太郎のおばあさんの人形。川へ洗濯に行ったおばあさんが両手で大きな桃を持っている

桃太郎のおばあさん

 

そして、桃の飾りが付いた鳥居の下には桃から生まれたばかりの桃太郎が万歳をしている人形がある。これぞ桃太郎神社といった感じだ。

 

犬山市にある桃太郎神社の鳥居。鳥居の前では桃から生まれた桃太郎が万歳をしている人形がある

桃太郎の鳥居

 

神社の本殿へ行くには石段を上がって行く。途中に桃太郎のおじいさんもいる。

ちなみに物語では「おじいさんは山へしば刈りに…」とあるが、この「しば刈り」は「柴刈り」のことである。決して「芝刈り」ではない。「柴刈り」とは火をたくための雑木を取ることだ。

 

犬山市にある桃太郎神社にある桃太郎のおじいさんの人形。背中に雑木を背負っている

桃太郎のおじいさん

 

桃だらけの境内

石段を上がると正面に桃太郎とその家来たちが勢揃い。猿が「日本一」と書かれたのぼりを手にしている。

 

犬山市にある桃太郎神社にある桃太郎の人形。桃太郎の前には犬、雉と「日本一」と書かれたのぼりを持った猿の人形もある

桃太郎

 

これは芽の輪くぐり用なのかもしれない。他の神社と異なり、どことなく桃のような感じの茅の輪である。

 

犬山市にある桃太郎神社にある芽の輪。しめ縄の代わりにピンク色の桃の形をしたモニュメントが設置されている

芽の輪

 

神社の本殿の賽銭箱や幕には桃の絵が描かれている。桃にこだわっている点がうれしい神社だ。

 

犬山市にある桃太郎神社の本殿。桃が描かれた賽銭箱が設置されている

神社の本殿

 

桃の形をした絵馬

桃太郎神社の絵馬は桃の形をしている。ハート形の絵馬は多いが、そのハートの絵馬を逆さにしたような桃である。 

また、桃太郎が桃から生まれた様子を描いた絵馬もある。元気そうな桃太郎が印象的である。 

もう1つの絵馬は桃太郎が鬼を成敗した後の様子が描かれている。カラフルな絵馬だ。

 

犬山市にある桃太郎神社の桃の形をした絵馬。ピンク色の絵馬に金色の文字で「祈願」と書かれている。
犬山市にある桃太郎神社の絵馬。桃太郎が桃から生まれた様子が描かれている。桃太郎は万歳をしており、絵馬には「無病息災」と書かれている。
犬山市にある桃太郎神社の絵馬。桃太郎が犬と猿、雉と共に鬼退治に行く様子を描いている。絵馬には神社名と共に「開運」と書かれている。
桃太郎神社の絵馬

 

桃太郎の宝物館

桃太郎神社の境内には宝物館がある。入館料が必要だが、せっかく桃太郎神社に来たのだから見学しておきたい。

宝物館はそれほど広くはない。館内には桃太郎に関する資料が展示されている。内部の写真撮影は禁止だ。

 

犬山市にある桃太郎神社の宝物館の建物

宝物館

 

宝物館があるエリアにも何体かの人形が展示されている。中には背中の上に乗れる鬼の人形もあり、優しそうな顔が面白い。

 

犬山市にある桃太郎神社に展示されている鬼の人形。四つん這いになり「やさしい鬼です。背中へどうぞ」と書かれた板を首からぶら下げている

桃太郎に屈した鬼

 

紅葉の季節がおすすめの桃太郎神社

桃太郎神社へ行くなら紅葉の時期がおすすめである。犬山遊園駅から桃太郎神社の行く途中にある寂光院の紅葉が美しいからだ。

 

犬山市にある寂光院の入口

寂光院

 

愛知県では足助の紅葉が有名だが、寂光院周辺の紅葉もそれに劣らないほどの素晴らしさである。竹林があるエリアもあり、紅葉とのコントラストがとてもきれいだ。

 

犬山市にある寂光院周辺の紅葉。竹林の中で赤と黄色になったもみじが美しい

寂光院周辺の紅葉

 

桃太郎神社の行き方

犬山遊園駅から徒歩で

桃太郎神社の最寄りの駅は名鉄犬山線の犬山遊園駅だ。無人駅だが各種交通系ICカードが使える。

犬山遊園駅にはバスもタクシーも無いので、Google mapを頼りにひたすら歩くのみ。左手に長良川が流れているので景色はいい。途中に桃太郎の物語を想起させるようなデザインが施された鉄柵がある。

 

犬山遊園駅から桃太郎神社に向かう途中にある鉄製の柵。長良川沿いにあり、桃太郎と犬の形をしている

桃太郎の柵

 

途中から歩道がなくなるので地図では遠回りになるが右へ曲がり、犬山国際ユースホステルの方へ向かう。そして、しばらく歩くと寂光院がある。

寂光院からは道なりに歩いて行くと桃太郎神社に到着する。

 

犬山駅からタクシー

犬山遊園駅から桃太郎神社の間は少々距離がある。徒歩で往復すると結構大変だ。長い距離を歩くのに自信がないなら往路はタクシーで行き、復路のみ徒歩にするといいだろう。

前述の通り、犬山遊園駅にはタクシーがない。タクシーで桃太郎神社へ行くには犬山遊園駅の隣の犬山駅で電車を降りる。駅の西口にタクシー乗場があるので、そこからタクシーに乗り、桃太郎神社へ向かうことになる。 

 

平日ならわん丸君バスで

平日に桃太郎神社へ行くなら「わん丸君バス」を利用できる。わん丸君バスとは犬山市のコミュニティバスだ。バスの便数は少ないが、運賃は安い。

犬山駅からわん丸君バスの栗栖・富岡線に乗り「桃太郎公園」で降車すればいい。わん丸君バスが運行されるのは平日と祝日のみで、土曜日・日曜日と年末年始は運行されない。

詳細は犬山市のウェブサイトで確認してほしい。

 

【わん丸君バス】

www.city.inuyama.aichi.jp

 

【参考記事】 

www.apriori-eye.com

 

【チェンマイ】ロイクラトン祭りの華やかなパレード

タイの雨期明けのお祭り「ロイクラトン(ลอยกระทง、 Loi Kranthong)」はスコータイが発祥の地であるが、現在ではタイ各地で広く催されている。

チェンマイも例外ではなく、祭りが盛大に行われる。また、ランタンを空へ飛ばす「イーペン・ランナー・インターナショナル」祭りもロイクラトン祭りと同時期に開催される。そのため、ロイクラトン祭りの期間中、チェンマイを訪れる観光客はどっと増える。

スコータイとひと味違うチェンマイのロイクラトン祭りを紹介してみたい。

 

 

チェンマイのロイクラトン祭りはパレードがメイン

チェンマイのロイクラトン祭りでは様々なイベントが催されるが、見所はパレードである。大学や企業を始めとするいろいろな団体やチームが趣向を凝らし、ターペー(Tha Pae)通りをパレードするというものだ。

パレードのある日は夕刻になるとパレードに使用する飾り物を取り付けたり、盛装した男女がパレードのリハーサルをしたり、その準備のために慌ただしくなる。

このような慌ただしさの中でも、ターペー門のお堀にたたずむ優雅な女性たちの姿を見ると、やはりチェンマイは「北方のバラ」と言われるのも納得してしまう。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレード前にくつろぐタイの女性

パレード前のひと時

 

パレードの参加者は、見物客でいっぱいの通りを練り歩く。身にまとう衣装は様々だ。ミスチェンマイも登場し、パレードに花を添える。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレード

パレード

 

海外のチームも参加するパレード

ロイクラトンのパレードには外国の団体として中国や日本チームも参加することもある。

日本のチームは、おそらくチェンマイにある日系企業で働く方たちが主体となっているのだろう。日本の祭りのハッピを纏っての参加だ。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレードに参加する日本チーム

パレードに参加する日本チーム

  

日本といえばコスプレだろう。チェンマイにあるいすゞの従業員を中心に、多くの若い女性のコスプレイヤーがパレードを彩る。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレードに参加するコスプレイヤー

パレードに参加するコスプレイヤー

 

混雑する歩道

パレードの最中、ターペー通りの沿道は見物客で非常に混雑する。歩くのも困難な状況だ。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレードで混雑する歩道

混雑する歩道

 

パレードが通る沿道にある屋台などは商売上がったりかと思いきや、そうでもない。パレードを見るためにスタンバイしている見物客がフルーツなどを買ってくれる。喉が渇いたとしても、動くのもままならないからだろう。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレードが通る歩道でカットフルーツを売る屋台

歩道の屋台

 

パレードを見学するなら早めにいい場所を確保し、あまり動かないようにした方がいいだろう。また、夕食も早めに済ませておいた方がいい。

 

イーペン・ランナー・インターナショナル

夜空に舞うコムローイでおなじみの「イーペン・ランナー・インターナショナル」もロイクラトンの時期に行われる。ロイクラトンとは異なる祭りだが、日本人にとってはロイクラトン祭りよりもこちらの方により興味があるのではないかと思う。

ロイクラトンの時期にチェンマイに行けば、2つの祭りを楽しむことも可能である。うまく予定をたて、雨期明けのチェンマイをお祭り三昧で過ごすのもいいのではないだろうか。

イーペン・ランナー・インターナショナルに関する詳細は、下記の記事を参考にしてほしい。

 

【イーペン・ランナー・インターナショナル】 

www.apriori-eye.com


【スコータイのロイクラトン】 

www.apriori-eye.com

 

【スコータイからチェンマイへの移動】 

www.apriori-eye.com

 

【スコータイ】ロイクラトン発祥の地で光と音の祭典を楽しむ

ロイクラトン(ลอยกระทง、 Loy KrathongあるいはLoi Krathong)は、毎年陰暦12月の満月の夜に行われるタイの雨期明けのお祭りである。現在の暦だと10月~11月にあたる。

ロイクラトンの時期はタイ各地でお祭りが行われるが、中でもスコータイのロイクラトンが有名である。

 

 

ロイクラトン発祥の地 スコータイ

ロイクラトンはタイの灯籠流しのお祭りだ。バナナの葉を蓮の形にし、それを川に流し川への感謝を示すというもので、13世紀のスコータイ王朝の時代に始まった。そのため、スコータイはロイクラトンの発祥の地とされている。

現在でも灯籠を流すことはロイクラトンの重要な要素の1つではあるが、それに加え様々なイベントが行われ、大規模なお祭りになっている。

 

遺跡公園が舞台のロイクラトン

スコータイのロイクラトン祭りの正式名称は、「スコータイ・ロイクラトン&キャンドル・フェスティバル(Sukhothai Loi Krathong & Candle Festival)」と言い、スコータイの旧市街にある遺跡公園(歴史公園)で行われる。

数多くの遺跡に囲まれた場所で行われるフェスティバルというのがポイントで、楽しい雰囲気で素晴らし祭りだ。

祭りの期間中、公園内に様々な屋台が所狭しと出店され非常ににぎわう。

 

スコータイ遺跡公園内に出店しているロイクラトン祭りの屋台。焼いた鶏などを売っている

ロイクラトン祭りの屋台

 

遺跡公園に大勢の見物客が集まるのは夕方からである。公園内の各エリアでは様々なイベントが行われ、象乗りなども体験できる。

 

スコータイ遺跡公園のロイクラトン祭りの会場内を歩く象

会場内を歩く象

 

日が暮れるにつれ、スコータイ遺跡公園には明かりが灯ってくる。また、公園内の遺跡もライトアップされ、昼間とは打って変わり幻想的な光景となる。

 

スコータイのロイクラトン祭りを彩る提灯

色とりどりの提灯

 

公園内にはいくつかの池がある。池の水面に映る光がシンメトリックになっている様子が美しい。

 

ロイクラトン祭りでライトアップされたスコータイの遺跡公園

ライトアップされた遺跡公園

 

遺跡公園内の一角にある小さな池のほとりでは、クラトン(灯籠)を浮かべる人たちの姿を見ることができる。

 

スコータイのロイクラトン祭りで池に灯籠を流す人々

池に浮かぶ灯籠

 

メインイベントは光と音のミュージカルショー

スコータイのロイクラトン祭りのメインイベントは、スコータイ王朝の歴史を再現した光と音のミュージカルショーである。

これは遺跡を背景に野外で行われる光と音をふんだん使った劇で、出演者の人数も多い。また、象も出演するという壮大な野外劇だ。

ロイクラトンの時期のスコータイに来たからには、これを見逃す手はないだろう。

 

スコータイ遺跡公園で行われるロイクラトン祭りの光と音のミュージカルショー

光と音のミュージカルショー

 

ショーのフィナーレには花火が打ち上げられ、遺跡を舞台にした野外劇はクライマックスに達する。

光と音のミュージカルショーが終了すると舞台で出演者が並んでおり、気軽に撮影に応じてくれる。しかし、出演者と一緒に記念撮影をする者も多く、写真を撮るのもなかなか大変ではある。

 

スコータイ遺跡公園で行われるロイクラトン祭りの光と音のミュージカルショーの出演者と記念撮影

記念撮影

 

光と音のミュージカルショーを見る方法

前売り券

光と音のミュージカルショーを見るにはチケットが必要だ。毎年、前売りチケットが販売されるのは5月ぐらいからだが、正確な日にちはタイ国政府観光庁のウェブサイトで告知される。

 

【タイ国政府観光庁のウェブサイト】

www.thailandtravel.or.jp

 

前売りのチケットはタイの「ぴあ」に相当する「Thai Ticket Major」で予約、購入する。もちろん、オンラインでも購入可能だ。しかし、これはちょっと不便かもしれない。

オンラインで購入後、指定された期間内にチケットを受け取らなくてはならないからだ。チケットを受け取る場所は、タイにあるThai Ticket Majorの店舗である。受け取れる期間は長く設定されているが、それでもロイクラトン祭りの1週間から10日前までが最終期限となっている。

 

【Thai Ticket Majorのウェブサイト】

https://www.thaiticketmajor.com/index.html

 

当日販売

前売りチケットの購入は、タイ在住者か、あるいはロイクラトン祭りの相当前にタイに入国できる場合を除いて現実的ではない。

前売りチケットを購入できない場合は、光と音のミュージカルショーが行われる当日に、スコータイ遺跡公園でチケットを購入することになる。ショーは数日間に渡り行われるので、当日チケット売場に行っても購入できる可能性は十分ある。

 

チケットを購入できない場合

ミュージカルショーのチケットは、ショーが行われる舞台から近い場所に座席を確保するというものである。これは、日本の有名なお祭りの桟敷席のようなものだ。

ミュージカルショー自体は野外で行われるので、舞台からは多少離れるものの、チケットがなくてもショーの雰囲気は十分味わえる。

つまり、チケットがないからといってショーを見ることができないということではない。チケットがない場合は離れた所から立ち見で見学すればいいだけだ。

 

遺跡公園の近くのお寺も美しい

スコータイの新市街から遺跡公園へ向かう途中に「ワット・トラバン・トーン・ラーン(Wat Traphang Tong Lang)」というお寺がある。このお寺のライトアップもきれいなのでおすすめだ。

スコータイ遺跡公園から、徒歩5分ほどの所にあるお寺なので、遺跡公園に行く前か帰りにでも立ち寄ってみるといいだろう。

 

ロイクラトン祭りでライトアップされるスコータイのワット・トラバン・トーン・ラーン

お寺のライトアップ

 

【ワット・トラバン・トーン・ラーンの地図】

 

【参考記事】 

www.apriori-eye.com

 

【タイの祭り】ピーターコーンの仮面に関する2つの博物館

ピーターコーン祭り(Phi Ta Khon Festival、ผีตาโขน)が行われるルーイ県(Loei、จังหวัดเลย)のダーンサーイ(Dan Sai、ด่านซ้าย)には、ピーターコーンに関する博物館が2つある。

これらの2つの博物館は「ピーターコーン博物館」という名称で一緒に扱われているようだ。いずれにせよ、どちらの博物館も、ワット・ポーンチャイ(Wat Phon Chai、วัดโพนชัย)の敷地内にあり、入場料は無料である。

ダーンサーイに行ったら見逃せないスポット、2つのピーターコーン博物館を紹介してみたい。

 

 

ピーターコーン博物館

ダーンサーイにある2つの博物館の1つが「พิพิธภัณฑ์ผีตาโขน(ピピッタパーン・ピーターコーン)」という名前で、そのものずばり「ピーターコーン博物館」である。

この博物館はお寺の古い建物の一角にあり、入り口が少々分かりにくい。後述するもう1つの博物館に行く人は多いが、こちらの博物館には入らない人もいる。

 

ダーンサーイのポーンチャイ寺

ポーンチャイ寺

  

しかし、博物館という価値では、こちらのピーターコーン博物館の方が貴重である。ピーターコーンの歴史などの解説や、それに付随するものが数多く展示されているからだ。

もちろん、ピーターコーン祭りで使用される仮面やピーターコーンの人形も展示されているが、メインはピーターコーンに関する様々な資料であると言えるだろう。

 

ダーンサーイのポーンチャイ寺にあるピーターコーン博物館に展示されている資料

展示されている資料

 

この博物館ではピーターコーン祭りの期間中、ボランティアの女子学生が博物館内を案内してくれる。普段はそれほど外国人が来る観光地でもないので、彼女たちにとって祭りの期間は祭りを見物に来た外国人と英語を話すいい機会でもある。

 

ダーンサーイのポーンチャイ寺にあるピーターコーン博物館のガイド

ピーターコーン博物館のガイド

 

ボランティアの学生は、博物館内の資料などの説明をしてくれ、質問にも答えてくれる。

ただし、このボランティアによる案内は、ピーターコーン祭りの初日でなければ難しいかもしれない。祭りの華であるパレードが行われる2日目は多くの人が訪れ、ボランティアも大忙しだからだ。

じっくりと話を聞きたいなら、ピーターコーン祭りの初日に行くことをおすすめする。

 

ダーンサーイ郷土博物館

ピーターコーン博物館の隣にあるきれいな建物が「พิพิธภัณฑ์ท้องถิ่นเมืองด่านซ้าย(ピピッタパーン・トン・ティン・ムアン・ダーンサーイ)」で、「ダーンサーイ郷土博物館」とでも訳せばいいだろうか。

ネットで調べていると、このダーンサーイ郷土博物館の方をピーターコーン博物館と思っている例が多いことが分かる。それもそのはず、こちらの方がイメージ通りの「ピーターコーン博物館」だからだ。

 

ポーンチャイ寺にあるダーンサーイ郷土博物館

ダーンサーイ郷土博物館

 

ダーンサーイ郷土博物館は比較的新しい建物で、館内にはピーターコーンの仮面が数多く展示されている。まるで芸術作品のように仮面が飾られているので、何枚も写真を撮りたくなることだろう。

 

ワット・ポン・チャイにあるダーンサーイ郷土博物館に展示されている色とりどりの仮面

展示されている仮面

 

この博物館では色を塗る前の仮面と仮面に色を塗る道具なども展示されており、ピーターコーンの仮面の作成方法も知ることができるようになっている。

 

ダーンサーイ郷土博物館に展示されている色を塗る前の白いピーターコーンの仮面

色を塗る前の白い仮面

 

この博物館もピーターコーン祭りのパレードが行われる2日目は、ゆっくり写真を撮れないほど混雑する。じっくりと見学するにはパレード当日は避けるべきかもしれない。

 

ピーターコーンの名前の由来

ネットでピーターコーン祭りについて調べていると、ピーターコーンの語源、あるいは由来を「ピー(ผี)」を「精霊」、「ター(ตา)」を「目」、「コーン(โขน)」を「仮面劇」として、「精霊の仮面をかぶった劇」と説明しているサイトがほとんどである。

おそらく、あるサイトに記載された文章をそのままコピーしているのだろう。しかし、これは必ずしも正しいとは言えない。

めこんから出版されている梶原俊夫著「タイの祭り」によると

 

ピー・ター・コーンの語源には2つあるとされる。ひとつは「人についていく精霊(ピー・ターム・コン)」が変化したもの。これはお釈迦様が故郷に帰る時に人々だけでなく、精霊までもが森から出てきて歓迎したという話による。もうひとつは文字通り「仮面をかぶった精霊」という意味。

 

と、ピーターコーンの語源には2つあるとしている。

 

タイの祭り

タイの祭り

  • 作者:梶原 俊夫
  • 発売日: 2013/06/01
  • メディア: 単行本
 

 

ネット上のウェブサイトやブログでは、2つ目の「仮面をかぶった精霊」をピーターコーンの語源としているが、これは間違いである可能性が高い。

ピーターコーン博物館で館内を案内してくれた女子学生にこの件に関して聞いたところ、「ピー・ター・コーン」は「ピー・ターム・コン(人についていく精霊)」のことだと説明していたからだ。確かに「ピー・ターム・コン」の方が語源としては美しい。

語源が2つあり、地元の人が一方を正しいものとしているのだから、それに従っておくべきだろう。

ちなみに「タイの祭り」という本は、かなりの良書である。単にタイの祭りを紹介しているのではなく、きちんと由来なども記載しているからだ。おそらく増刷されることはなく、いずれ絶版になるだろう。タイの祭りに興味があるなら買っておいて損のない1冊と言える。

 

【参考記事】 

www.apriori-eye.com

 

【名古屋市】熱田神宮の星形の絵馬と宮きしめん

熱田神宮は名古屋市の中心部から電車ですぐの所にある。市街地にありながらも、境内に入れば静寂に包まれた神社だ。

 

 

広い境内の熱田神宮

名鉄名古屋本線の神宮前駅を降りると目の前に熱田神宮がある。JRなら熱田駅で降車する。

神宮前駅を降りて道路を渡れば熱田神宮の入口に着く。年末年始などで人出の多い時は入場口を制限しているかもしれないが、その時は案内に従って進めばいい。

名古屋の中心部ほどではないものの、周辺の交通量は多い。しかし、境内は静かである。

 

名古屋市にある熱田神宮本宮を正面から見たところ

熱田神宮本宮

 

熱田神宮の境内は広い。神職を養成する熱田神宮学院や愛知県の神社を統括する神社庁も所在する。また、境内には見ごたえのある建築物も多い。

そして、熱田神宮には刀剣や絵画などを展示した宝物館がある。重要文化財も数が多く、見応えがあるのでおすすめだ。

 

名古屋市にある熱田神宮の境内を歩く赤い袴の巫女さん

巫女さん

 

白鳥の絵馬

熱田神宮の絵馬が変わっている。星の形をしているのだ。この鳥の呼び名は「白鳥」と書いて「しろ鳥」と読む。

このしろ鳥は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が亡くなった後、白鳥になって愛する女性の住む熱田へ飛来したという話が由来である。

 

星形の木材に白鳥が描かれた熱田神宮の絵馬

星形の絵馬

 

しろ鳥の絵馬とは別に梅の花が描かれた絵馬もある。こちらの絵馬は、いたってオーソドックスだ。

 

梅の絵が描かれた熱田神宮の絵馬

梅の絵馬

 

熱田神宮の絵馬掛所は、神社の大きさの割には規模が小さ目だ。境内が広いので、意外と見つけにくいかもしれない。

 

あまり大きくない熱田神宮の絵馬掛所

絵馬掛所

 

関西風の出汁がおいしい「宮きしめん」

熱田神宮の境内には、おいしいきしめんの店がある。その名も「宮きしめん」である。

 

熱田神宮の境内にある宮きしめんの看板

宮きしめんの看板

 

宮きしめんの近くでは鶏が放し飼いにされている時もある。結構力強そうな鶏だ。

 

熱田神宮の境内にある宮きしめん近くの放し飼いにされた茶色い鶏

宮きしめん近くの鶏

  

名古屋のきしめんには、関西風の出汁で作るきしめんと関東風の出汁で作るきしめんがある。宮きしめんでは関西風のきしめんを提供する。

宮きしめんでは、立ち食いそばの店のようにカウンターで注文しお金を払う。その際に番号札を渡されるので、出来上がったら自分で取りに行くという方式だ。きしめんが出来る間にお茶を用意する。

自分の番号が呼ばれ、きしめんを取りに行くと関西風の透明のおつゆがいい香りを放つ。

 

宮きしめんの天ぷらとわかめ、ナルト、ネギが盛られたきしめん

きしめん

 

出汁の効いたコクのあるつゆで麺もおいしい。上品で、また食べたくなる味である。やはりきしめんは薄口のつゆの方が合う。

名古屋めしの1つのきしめんだが、どこで食べるか迷ったら宮きしめんをおすすめしたい。

 

【熱田神宮のウェブサイト】

www.atsutajingu.or.jp

 

【野田市】淡いピンクの絵馬がかわいい櫻木神社

千葉県の野田市に桜の形をした絵馬のある神社がある。名前もずばり櫻木神社。それほど有名ではないかもしれないが、歴史のある神社だ。

 

 

住宅街にあるかわいい神社

櫻木神社は東武アーバンパークラインの野田市駅から約1Kmほど歩いた所にある。途中、込み入った住宅街を通るので道に迷いそうになるかもしれないが、所々に神社の方向を示す矢印が掲示されている。

櫻木神社に到着すると桜が描かれた提灯やのれんがある。細かいところにも桜にこだわっている神社だ。

 

大きな提灯がぶら下がっている櫻木神社の入口

櫻木神社

 

入口を入ると左手に干支をデザインした大きな絵馬がある。この絵馬をバックに写真を撮る人が大勢いる。言わば、櫻木神社の参拝記念写真の撮影スポットだ。

 

櫻木神社に展示されている丑のイラストが描かれた大きな絵馬

大きな絵馬

 

入口の右手の方には大きなしめ縄がある。厄落としのための芽の輪くぐり用のしめ縄だ。

 

櫻木神社の芽の輪くぐりをする大きな円形のしめ縄

芽の輪くぐり

 

櫻木神社の絵馬

櫻木神社と言えば絵馬である。桜の花の形で、淡いピンク色の珍しい絵馬だ。神社の名前にも「桜」があるので、絵馬に描かれた神社名が様になる絵馬である。

 

櫻木神社の桜の形をしたピンク色の絵馬

桜の絵馬

 

桜の形をした絵馬以外に、黒地に桜の花が描かれた絵馬もある。こちらの絵馬も美しい。神社名と桜が1つだけ金色になっているのがアクセントになっている。

 

櫻木神社の黒地にピンク色の桜が描かれた絵馬

桜が描かれた絵馬

 

美しいのは絵馬だけではない。櫻木神社の社殿も非常にきれいだ。淡いピンクの絵馬や桜の提灯とよく合う社殿だ。

 

櫻木神社の建物とピンク色の絵馬

櫻木神社と絵馬

 

櫻木神社のおみくじ

櫻木神社ではおみくじが何種類かある。中には猫おみくじや犬おみくじの変わり種のおみくじもある。

 

櫻木神社の犬や猫が描かれたおみくじ

おみくじ

 

櫻木神社で最も美しい風景が、おみくじを結ぶおみくじ掛けかもしれない。淡いピンクと金や白のおみくじが一体となり、きらびやかながらも決して派手ではない模様を織りなしている。

 

櫻木神社のピンク色の絵馬と金色と白色のおみくじのコントラストが美しいおみくじ掛け

おみくじ掛け

 

桜が咲く時期に行ってみたい神社

櫻木神社の境内には約400本の桜が植えてある。桜の種類も多く、中には十月桜もあるので、秋から春にかけて桜の花をめでることができる。

また、毎年3月9日から29日の期間は「さくらの日まいり」と呼ばれ、桜の絵が描かれた御朱印符を領布している。この御朱印符には「さくらシール」も付いてくるが、このシールが人気である。

新しい年度に入学や入社など、新しい生活が始まる方も多いだろう。「さくらの日まいり」の期間に神社を訪れ、桜と共に新生活の成功を祈れば幸せな気分になるのではないだろうか。

 

【櫻木神社のウェブサイト】

sakuragi.info

 

 

ミキス・テオドラキスと名曲「イ・マルガリータ・イ・マルガーロ」

ギリシャの伝統的な音楽は、どことなくトルコの影響を感じるものだ。これは歴史的な経緯のせいかもしれない。

また、伝統的な音楽だけではなく、現代のポップスにもトルコっぽい旋律を感じる曲が少なくない。ギリシャの音楽は、ヨーロッパよりも中近東の影響が大きいのかもしれない。

しかし、ギリシャの現代音楽に大きな影響を与えた音楽家がいる。その名前はミキス・テオドラキスである。

 

 

ミキス・テオドラキス

ミキス・テオドラキス  (Mikis Theodorakis、ギリシャ語ではΜίκης Θεοδωράκης) はエーゲ海東部にあるヒオス島で生まれた。名前の「ミキス」は他のヨーロッパの国の国の「ミハエル」や「マイケル」に相当する。

彼はオペラからポップスまで幅広い作曲活動を行うギリシャを代表する作曲家だ。また、彼の活動範囲は作曲だけにとどまらず作詞も行う音楽家である。 

 

ja.wikipedia.org

 

ミキス・テオドラキスの映画音楽

ゾルバ・ダンス

ミキス・テオドラキスは映画音楽も数多く手がけた。彼を有名にしたのが1964年に公開された「その男ゾルバ(Zorba the Greek、Αλέξης Ζορμπάς)」かもしれない。

この映画では、ミキス・テオドラキス が作曲した曲でシルタキ(Συρτάκι)を踊る場面がある。シルタキは腕を伸ばして肩を組むような格好で踊り手がつながり、ラインダンスのように踊るというギリシャの伝統的な踊りである。

「その男ゾルバ」の曲でシルタキを踊ることを「ゾルバのダンス(ゾルバ・ダンス、Zorbas Dance)」と呼ぶが、他の曲で踊るシルタキもゾルバ・ダンスと呼ばれることもある。

 

【ゾルバ・ダンス】

 

外国人にとってはシルタキよりもゾルバ・ダンスの方が親しみがあるが、これを有名にしたのはミキス・テオドラキスであった。

 

名曲「イ・マルガリータ・イ・マルガーロ」

「その男ゾルバ」と並ぶ名曲が1961年に公開されたジェニー・カレツィ(Tzeni Karezi、ギリシャ語ではΤζένη Καρέζη)主演の映画で使用された「イ・マルガリータ・イ・マルガーロ (Η Μαργαρίτα η Μαργαρώ) 」である。

映画の題名は「Poia einai i Margarita(Ποια είναι η Μαργαρίτα)」だ。

「イ・マルガリータ・イ・マルガーロ」の歌の題名の英語表記は「Margarita Margaro」となる場合が多い。ギリシャ語表記でも「Μαργαρίτα Μαργαρώ」とΗを省くケースもある。

 

【イ・マルガリータ・イ・マルガーロ】

 

「イ・マルガリータ・イ・マルガーロ」は国内外の多くの歌手にカバーされた。現在でもギリシャ国内で歌い継がれている名曲である。ほとんどのギリシャ人はこの歌を知っているだろう。

ギリシャ旅行の際、ポップス系の音楽を流すレストランで耳にする機会もあるかもしれない。

 

ギリシャの香りがするメロディー

前述した通り、ギリシャの伝統音楽や現代のポップスはトルコや中近東を想起させる旋律の曲が多い。

下の動画の音楽を聴いても、トルコの音楽と勘違いしそうなメロディーである。 

 

 

ミキス・テオドラキスの作るメロディーはギリシャの香りを感じさせる。ギリシャの伝統的音楽やポップスで用いられるトルコ的な旋律はない。青い空とエーゲ海を想像させるメロディーである。

もちろん、ミキス・テオドラキス以前にも、ギリシャの島にはギリシャらしい伝統音楽はあった。しかし、現代の手法で新しい視点からギリシャらしさを音楽で表現したのがミキス・テオドラキスと言えるだろう。

 

バレル・オルガンの魅力

イ・マルガリータ・イ・マルガーロを初めて知ったのは、ニコラウス・アルマオス (Nikos Armaos、Νίκος Αρμάος) のアルバムである。 このアルバムの日本版には「バレル・オルガンの魅力」とある。

バレル・オルガンはバレル・ピアノとも呼ばれが手回しオルガンのことである。現在ではほとんど見かけなくなったが、昔は道端でバレル・オルガンを弾いてチップをもらう人がいた。

 

ja.wikipedia.org

 

このアルバムはアルマオスがテオドラキスの曲をバレル・オルガンで奏でたというアルバムだ。CDも含めアルバムは絶版であるが、YouTubeやSpotifyで聴くことができる。

 

open.spotify.com

 

ニコラウス・アルマオスが奏でるバレル・オルガンが、エーゲ海とその島々の情景を思い浮かべさせてくれる素晴らしいアルバムである。ギリシャへを旅行する時は、いつもバレル・オルガンの乾いた音が頭の中を駆け巡る。

中でも素晴らしいのが、やはり「イ・マルガリータ・イ・マルガーロ」だ。この曲をきっかけにギリシャを好きになったようなものである。

思い返せば「ミキス・テオドラキスがいなければギリシャとは縁がなかったかもしれない」と強く思うのである。

 

【バンコク】タイのホラー「メー・ナーク」の舞台を訪れる

日本でお岩さんと言えば「四谷怪談」に出てくる幽霊として有名である。タイにも有名な怪談、あるいは幽霊の話がいくつかある。その内の1つが「メー・ナーク・プラカノン(แม่นากพระโขนง)」だ。

お岩さんとメー・ナークはどちらも実在した人物で、その話の内容は事実に基づいているとされている。タイで有名なホラー「メー・ナーク・プラカノン」について紹介してみたい。

 

 

怪談「メー・ナーク・プラカノン」

メー・ナーク・プラカノンとは?

「メー(แม่)」はタイ語で「お母さん」という意味であるが、ここでは当時タイで使われていた女性に対する敬称である。そして「プラカノン(พระโขนง)」は地名で、現在はBTSの駅名にもなっている。

つまり「メー・ナーク・プラカノン」は「プラカノンに住むナーク婦人」、あるいは簡単に「プラカノンに住むナークさん」という意味だ。

このナークさんが幽霊になるという話がメー・ナーク・プラカノンである。

メー・ナーク・プラカノンの「ナーク」という女性の名前の表記であるが、「นาก」という表記が正しいとされている。しかし、「นาค」もかなり使用されており、2つの表記が混在している。

 

ストーリー

とあるタイ人にメー・ナーク・プラカノンのストーリーを簡単に説明してもらった。

 

ある所に若い夫婦がいた。妻(メー・ナーク)は赤ん坊を身ごもったが、夫は出兵のために家を離れなければならなくなった。

夫が出兵中、妻は赤ん坊を出産したが、難産のため妻も赤ん坊も亡くなってしまった。

そのため成仏できない妻は幽霊となり、夫の前に現れた。

 

ざっとこのようなストーリーである。

しかし、タイ人に聞いても「メー・ナーク・プラカノン」のことは知っていても、詳しいことになるとあやふやな人も多い。日本人も四谷怪談を詳細に覚えている人は少ないだろう。タイ人も同様である。

メー・ナーク・プラカノンのストーリーを現代風にしてアニメ化したのが下の動画である。タイ語が分からなくても、見ていれば何となく分かるのではないだろうか。 

 

 

メー・ナークを題材にした映画やドラマ

メー・ナーク・プラカノンについては、映画やドラマが何度もリメイクされている。

しかし、やはり何らかの怨念があるのか、メー・ナークのテレビドラマの撮影中、女優が水牛から落下し負傷したという事故が起きている。

 

【メー・ナーク撮影中に事故】

www.thaich.net

 

四谷怪談でも映画関係者に同様の事故が起こっているが、こんな点もメー・ナークとお岩さんはそっくりだ。

 

メー・ナークを祀るお寺

BTSプラカノン駅からタクシーで

メー・ナークを祀ったお寺がプラカノンにある。ワット・マハーブット(วัดมหาบุศย์)という寺だ。最寄駅はBTSのオンヌット(อ่อนนุช)である。

オンヌット駅から無理をすれば歩けない距離でもないが、往路はタクシーに乗ることをおすすめする。細い路地を通って行くので、道に迷う可能性もあるからだ。

オンヌットからタクシーに乗るとプラカノン方面に進んでからUターンするので、行きはBTSのプラカノンから乗り、帰りはオンヌットまで行く方が便利だろう。

タクシーの運転手に「メー・ナーク・プラカノン」と告げると分かってくれる。もしかしたら運転手が

「怖くないの?」

と聞いてくるかもしれない。

「ちょっとだけね」とでも答えておけばいい。

現在は都市化してしまったプラカノン周辺だが、多少昔の下町の雰囲気が漂う路地を走って行くとワット・マハーブットがある。

 

スクンビットのソイを進んだ所にあるワット・マハーブット

ワット・マハーブット

 

メー・ナーク・プラカノンを祀った一角へ

ワット・マハーブットはきれいな寺で参拝客も多い。このワット・マハーブットの敷地を奥に進むとメー・ナーク・プラカノンを祀った一角(ศาลแม่นาคพระโขนง)がある。

最初に目にするのはメー・ナークの肖像画だ。

  

メー・ナーク・プラカノンを祭る建物の入口脇にあるメー・ナークの肖像画や人形

メー・ナークの肖像画

 

メー・ナーク・プラカノンを祀った場所に着くと結構な人混みである。タイ人は幽霊を怖がる人が多いが、怖いもの好きも多い。

 

参拝客が絶えないメー・ナーク・プラカノンを祭った建物の入口

多数の参拝客

 

金色のメー・ナーク

建物の奥にメー・ナークが祀られている。そこには金色のメー・ナークの人形がある。

金色の人形はちょっと不気味である。メー・ナークの人形はミイラではないかと疑い、後日タイの知人に聞いたところ、ミイラではなく人形だということだ。

それにしても、見ると背中がぞくっとしてしまう人形である。

  

メー・ナーク・プラカノンの黄金の色をした人形

メー・ナーク・プラカノンの人形

 

建物内ではメー・ナークにお供えするための花輪や子供のおもちゃなどが売られている。参拝客のほとんどが、何かしらのお供え物を購入しているようだ。

メー・ナークの人形の回りには肖像画や服、子供のおもちゃなどが供えられている。

 

参拝客はメー・ナーク・プラカノンのためにさまざまな供養物を持参する

供養物

 

メー・ナークが祀られている場所の様子は、下記の動画を見ると分かりやすい。

 

【ศาลแม่นาคพระโขนง วัดมหาบุศย์】

  

供養の後は近くの池でタンブン

メー・ナークを祀っている建物の前にタンブン(喜捨をし、徳を積むこと)用の魚などの生き物を売っている店がある。すぐ横の小さな川が流れており、店で買った動物を川に放つのである。 

 

タンブン用に売られている水槽に入った魚

タンブン用の魚

 

店では売られているのは魚だけではない。亀やカニも売っている。しかし、亀は値が張りそうだ。

 

タンブン用に売られている亀

 

バケツの中にはカエルもいたりと、タンブンを行う者のニーズに合わせ、多彩な生き物が売られている。

 

タンブン用に売られているカエル

カエル

 

通常はパンくずなどを買い、鳥や魚にやる。お金ではなく気持ちが大切なのである。

 

タンブン用の魚や鳥のえさ

魚や鳥のえさ

 

メー・ナークを供養した後は、タイ人に混ざってタンブンをしてみよう。タイの子供たちも楽しそうだ。 

 

タイの子供たちに混じってタンブンを行う

川沿いでタンブン

 

タイ人にとってのメー・ナーク

メー・ナーク・プラカノンが事実かどうかは分からない。しかし、少なくともバンコクの人々の多くはメー・ナークの話は本当だと信じているようだ。

メー・ナーク・プラカノンの名前の部分である「ナーク」を地名にしている地区もある。ムエタイで有名なラチャダムヌン・スタジアムの南東にシー・イェーク・マハー・ナーク地区(แขวงสี่แยกมหานาค)があるが、この「ナーク」はメー・ナークに由来すると言われている。

地名に「ナーク」とつけるのもメー・ナークの話を信じ、彼女の霊を静めるための1つの供養なのかもしれない。 

 

【ワット・マハーブットの地図】

 

【小牧市】おっぱいがいっぱいの間々観音

愛知県に面白い絵馬のある神社がある。小牧市にある間々観音という所だ。正確には「龍音寺」というお寺である。

間々観音の絵馬というのが、何とおっぱいの形をしているのである。しかも、それが立体的なのだ。

 

 

小牧駅から間々観音へ

間々観音へ行くには名鉄小牧線の小牧駅を下車し約2Km歩く。小牧駅からバスもあるが、最寄りの間々乳観音前のバス停から10分弱歩く。バスを待つ時間を考えると駅から歩いた方が早く着く。

間々観音は大通りから路地に入った所にある。一見すると普通のお寺だ。

 

愛知県小牧市にある間々観音の入口

間々観音

 

敷地はおっぱいだらけ

いかにも普通といったお寺の門をくぐり境内に一歩足を踏み入れると、「しあわせいっパイ むねいっパイ」というのぼり旗に一撃を食らう。「ぱい」が「パイ」とカタカナになっているところが憎い。

 

間々観音にある「しあわせいっパイ むねいっパイ」と書かれたピンク色の旗

いきなり現れる光景

 

境内はそれほど広くはないが、おっぱいのオブジェに溢れている。

 

おっぱいの形をした茶色の石

おっぱい型の石

 

石碑をよく見れば、小さくおっぱいが描かれている。細微に至るまで手を抜かないのが素晴らしい。

 

石碑に小さく描かれたおっぱい

石碑にもおっぱいが…

安産や母乳のご利益

間々観音は、元々は安産祈願や赤ん坊を育てるための母乳が出ることを願うための寺である。そのため、安産のご祈祷なども行っている。

 

間々観音の祈祷と厄除祈願祭の看板

間々観音の看板

 

母乳に関しても、それに代替するものがなかった時代なら切実な願いであったに違いない。

 

立体的なおっぱい絵馬

間々観音で目を引くのは立体的なおっぱい絵馬だ。

 

黒い木立体のおっぱいが付いている間々観音の絵馬

おっぱいの絵馬

 

これだけ並ぶと圧巻である。しかし、安産や母乳ではなく、豊胸の願掛けが多いのには苦笑してしまう。

 

おっぱいが付いている間々観音の絵馬が並んでいる様子

おっぱい絵馬の光景

 

全国のおっぱい絵馬

実は、おっぱい絵馬があるのは間々観音だけではない。全国の神社仏閣にある。

例を挙げると

  • 和歌山県九度山町にある慈尊院
  • 岡山県総社市にある軽部神社

などである。探せば他にもあるだろう。

母乳が出ることを切実に願う昔の女性を考えると、このような願掛けは多かったのではないだろうか。

 

安産/お乳/成長のご利益 |小牧山 間々観音| 公式ホームページ

 

【間々観音の地図】